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純文学漫画//文学として、様々な漫画を読んでいきます。 そこに込められた作者の思い。 それを読む読者の思い。 たかが、漫画。されど、漫画。
2006/12/27 (Wed) 純文学漫画 第14回 ジョジョの奇妙な冒険
ジョジョの奇妙な冒険 (1) ジョジョの奇妙な冒険 (1)
荒木 飛呂彦 (1987/08)
集英社

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純文学漫画 第14回 ジョジョの奇妙な冒険
映画公式サイトはこちら
http://www.jojo-movie.com/



数を数える事はとても大事なことです。
"1に1を足すと2になる"
それを発見した人はどんなに偉大な人なのでしょうか?

ジョジョの奇妙な冒険(以下ジョジョ)は、現在7部まで出ています。
個人的に一番読み応えがあるのは第4部ですね。
日常に潜む『悪意』という描写が好きですね。
そして、一番嫌いなのも第4部ですね。
1~3部までにあった、
”もしかしたらこういう事もあったのかも?”
という感じが、無くなるのですね。
それは、モリオウチョウという町の設定。

それまでは、中世のヨーロッパだったりアメリカだったりと、
もしかしたら実際にこういう事があったのかも?
と思える設定でした。

そして、文学的エッセンスが乏しくなって来た時にビックリする展開がありました。
そう、有名な1巡後の世界というやつです。

この事柄によって、今まで発生した色々な事象が一つの可能性としてみる事が出来るように
なりました。

これは、アニメ『∀ガンダム』でも、見られた手法で全ての可能性を肯定しつつ
新しい道も用意しておくという長寿作品に置ける”リセット”のような物ですね。

長寿作品といえば色々とあるのですが、ここは一人の主人公を追いかけたという事で

竜馬がゆく〈1〉 竜馬がゆく〈1〉
司馬 遼太郎 (1998/09)
文藝春秋

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これを上げてみましょう。
いわずともながな坂本龍馬は、明治維新を駆け抜けた英雄の一人です。
そのヒ-ロー性は、ジョジョに匹敵する物があるのではないでしょうか?
どちらの作品もボリュームはありますがくどくなく読みやすい文体やコマ割りで書かれています。

あと、両方に共通する事に独特な言い回しがありますね。
”荒木節””司馬節”というやつです。

片方を未見の人は少ないでしょうが、両方を読み比べるという事は少ないと思います。
一言一言と一こま一こまを見比べて、その中に共通するヒロイズムを感じ取ってみるというのは
いかがでしょうか?
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2006/12/18 (Mon) 純文学漫画 第13回 『スクールランブル』
School Rumble Vol.1 (1) School Rumble Vol.1 (1)
小林 尽 (2003/05/16)
講談社

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文学漫画 第13回 『スクールランブル

もうすぐクリスマスです。
皆様はどう過ごしますか?
世の中には色々な漫画があり、それはいつも私たちを楽しませてくれます。
時事的な物と漫画の中の進行が一致する事はとても難しい事です。
作者はこれを描きたいと思いますが、時期が違うという可能性もあるのです。
日本は、四季がはっきりと分かれている上に、その季節や、時期ごとに各種イベントがあるので
タイミングが難しいんですよね。

今回、ご紹介する「スクールランブル」は基本的に一話完結形式なので、
次期ずれがあまり起こらないのが特徴です。それが良いですね。

次期ずれっていうのは結構、読者に影響を与えるものです。
クリスマスに、正月の話を描いているのかもしれませんし、もっと先の事を描いているのかもしれません。その辺のずれが「スクールランブル」では、少ないですね。

読後の感覚は、特にないですが誰かの「短編集」になります。どうにも、こうにも、表現しにくいのです。
すいません。

2006/12/11 (Mon) 純文学漫画 第12回 『スパイシー・カフェガール』
スパイシー・カフェガール スパイシー・カフェガール
深谷 陽 (2005/05/14)
宙出版
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純文学漫画 第12回 『スパイシー・カフェガール』
今回はちょっと気になったのでご紹介。
マニアックなので、知らない人は放っておきます。
コミックバンチでちょっとやってて、蒼天の拳の次に読んでいた作品です。
感想は、『痛快』
店長、何者?

どんな困難もこの人に係れば全て、解決します。
前向きって分けでもないんですがとにかく凄いんで。一応、このblogには表紙を乗せてます。
amazonへのリンクがあるんですが、踏まないでください。そこに重きはおいていません。

さて、スパイシーなカフェガールと読み解くか、スパイシーカフェのガールと読み解くかで
この作品は大きく様変わりします。
基本的に、主人公はいるのですが陰は薄いです。

二人の女性が出てくるのですが、そこが読み解き方のポイントだと思います。
どう読み解いていくか?そういう事も考えながら読んでいくと面白いと思います。
スパイシーなカフェのガールという事で、こんな人がいました。
就活女優ハラダカナという人で、その人の出ている作品がカフェで流れるそうです。
近くにお住まいの方は行ってみるのはどうでしょうか?
一応リンク。
http://www.nizoo.com/shukatsu/

2006/12/11 (Mon) 純文学漫画 第11回 『ロトの紋章』
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版(1) ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 完全版(1)
藤原 カムイ、川又 千秋 他 (2006/07/25)
スクウェア・エニックス
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今回の純文学漫画でご紹介するのは『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章』です。
私が小学生の頃、クラスはダイ派かロト派で分かれていました。私は、ロト派でした。
つまりは少数派です。子供の遊びに『ごっこ遊び』というのがありますよね。
ダイの大冒険はジャンプ掲載作品らしく、そんないかしたモノは無かったのですね。
そのため私たちのごっこ遊びで、合体魔法は禁止でした。何故なら、
1.誰かがメラゾーマをする。
2.それを二つ合わせてもっと強いメラゾーマにする。
3.勝てない。

しかし、その力の優越もメドローアの出現で滅びました。メドローアの正体が分からないロト派の面々はそれに興味を持ち、ダイの大冒険を読みそれに流れていったのでした。

そんな訳で私はこの作品の結末を知りませんでした。今回、完全版が出るという事で読みなおしていたのですが、やはり面白い。
話が、とてもスピーディに進むので読んでいて飽きません。
これがとても良いですね。新機軸も結構盛り込んでいてとてもいいです。掲載誌の少年ガンガンは一時期、これとパプワくんで持っていたように思います。

藤原カムイという作家は、線が細い。今の時代ではもっと線の細い人が出てきているので新鮮みは無いですが、昔のまだまだ少年誌といえば線が太いという時代においては、とてもスタイリッシュでしたし、ぱっと見できれいでした。

読後の感想はとてもさわやかです。悪が悪としてちゃんと描かれ、そして正義がちゃんと描かれていて中途半端に悪いやつがいない。のかと、思いきや、魔物同士でも友情を超えた涙がある。
きっちりしているのですね。
その文体はまるで、アンドレ・ジッドの『法王庁の抜け穴』が似ているのでは無いでしょうか。
はてさて、どうでしょうか?

2006/12/05 (Tue) 純文学漫画 第10回 『轟拳ヤマト』
文学漫画 第10回 『轟拳ヤマト
轟拳ヤマト (1) 轟拳ヤマト (1)
飯島 祐輔 (2006/11/25)
中央公論新社

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怒濤の純文学漫画。今回、ご紹介するのは『轟拳ヤマト』です。
あらすじ
全ての大陸が橋で繋がった世界。ターミナルを有する国家と持たない国家の貧富の差は開くばかりであった。一年の半分も港が使えないロシアは、不凍港を求めて宣戦布告をする。
それに対して、日本は...

さて、とにもかくにもマニアックなこの作品なんですがそれもそのはず作者は飯島 祐輔さん0
『新・旭日の艦隊』とかを描いている人の新作です。
絵柄とか、描写とかが結構昭和な感じなんですが自分は結構好きですよ。
このタッチ。
やっぱり漫画って文学だよな。と思う部分があります。

さて、読後の感想ですがありません。何故なら私にしては珍しく、一巻しか出ていない物を選んだためです。全体的な雰囲気は、「アルプスの少女ハイジ」のように牧歌的でゆっくりした流れだと思います。(主題に対する問いかけや回答は未だ無いですが。)
ただ、これも結構強引ですがね。一度読んでみて下さい。そうすれば、ゆったりとした工業製品のぶつかり合いという昨今のロボットものの流れを無視した物が見れるとおもいます。
(機械の動きは、ゆっくりでは無い)。